毛じらみとは?症状・感染経路・検査・治療

毛じらみ(ケジラミ症)は、陰毛に寄生する小さな虫によって引き起こされる性感染症です。強いかゆみを伴うことが多く、下着に黒い点が付着するなどのサインで気づくケースが少なくありません。このページでは、毛じらみの症状や感染経路、フケやアタマジラミとの見分け方のほか、医療機関での検査・治療方法について詳しく解説します。

毛じらみ(ケジラミ症)とは

毛じらみとは、体長1〜2mm程度の「ケジラミ」という吸血昆虫が、主に陰毛に寄生することで発症する感染症です。人間の血液を栄養源として繁殖し、吸血される際のアレルギー反応によって強いかゆみを引き起こします。性行為による感染が一般的ですが、寝具やタオルを介して感染することもあるため、適切な対処と予防が求められます。

毛じらみの症状

毛じらみに感染すると、陰部周辺の強いかゆみや、陰毛への卵の付着といった特徴的な症状が現れます。無症状のまま経過することは少なく、多くの場合、不快な症状によって感染に気づくことになります。

陰部やデリケートゾーンの強いかゆみ

最も代表的な症状は、陰毛が生えている部位の激しいかゆみです。毛じらみが皮膚から吸血する際に注入される唾液に対して、体がアレルギー反応を起こすことでかゆみが生じます。特に夜間や就寝時にかゆみが強くなる傾向があり、睡眠不足の原因になることも珍しくありません。

陰毛の根元にある白い卵と下着の黒い点

陰毛の根元付近をよく観察すると、1mm弱の白っぽい楕円形の卵が産み付けられているのを確認できます。また、毛じらみが吸血した後に排泄する血糞(けっぷん)が、下着に黒い点やシミとして付着するのも重要なサインといえます。かゆみと合わせてこれらの兆候が見られた場合は、毛じらみの感染が強く疑われます。

毛じらみとフケ・アタマジラミの違い

陰毛に白い付着物を見つけた際、それが毛じらみの卵なのか、単なるフケなのか迷うことがあります。また、頭髪に寄生するアタマジラミとは性質が異なります。それぞれの違いは以下の通りです。

特徴

毛じらみ

フケ

アタマジラミ

主な寄生部位

陰毛、肛門周辺の毛

頭皮、全身の皮膚

頭髪

付着物の状態

毛に固着して取れにくい

指で払うと簡単に落ちる

毛に固着して取れにくい

感染経路

性行為、寝具・タオルの共有

皮膚の乾燥、ターンオーバー

頭同士の接触、帽子の共有

毛じらみとフケの見分け方

フケは古くなった皮膚の角質が剥がれ落ちたものであり、指でつまんだり払ったりすれば簡単に毛から落ちます。一方、毛じらみの卵はセメントのような強力な物質で毛に固着しているため、指でしごいても簡単には取り除くことができません。入浴して洗っても落ちない白い粒がある場合は、毛じらみの卵である可能性が高いでしょう。

毛じらみとアタマジラミの違い

毛じらみとアタマジラミは、同じシラミの仲間ですが種類が異なります。毛じらみはカニのような丸い体型をしており、主に陰毛などの太く間隔の広い毛に寄生します。対してアタマジラミは細長い体型で、子供の頭髪に寄生するのが一般的です。毛じらみが頭髪に寄生することや、アタマジラミが陰毛に寄生することは極めて稀と考えられています。

毛じらみの感染経路

毛じらみは、感染者との直接的な接触や、身の回りの物品を介した間接的な接触によって感染が広がります。人体から離れると長く生きられない性質がありますが、特定の条件下では感染リスクが生じます。

性行為による感染

最も多い感染経路は、性行為やそれに伴う密接なスキンシップです。陰毛同士が直接触れ合うことで、毛じらみが相手の毛へと移動します。コンドームを使用しても陰毛の接触は防げないため、性行為による感染を完全に防ぐことは困難となります。

入浴施設やタオル・寝具を介した感染

毛じらみは人体から離れると約48時間で死滅するため、温泉や銭湯の湯船の中で感染する可能性は極めて低いとされています。しかし、感染者が使用した直後のタオルやベッドのシーツ、脱衣所の椅子などを共有した場合は、間接的にうつるリスクがあります。性行為の心当たりがない場合でも、こうした環境から感染するケースはゼロではありません。

毛じらみの潜伏期間

毛じらみが寄生してから強いかゆみを感じるようになるまでには、およそ1〜2ヶ月の潜伏期間があるのが一般的です。感染直後は虫の数が少なく、アレルギー反応も弱いため症状に気づきにくい傾向があります。しかし、この潜伏期間中であっても他人にうつす感染力は持っているため、気づかないうちにパートナーへ感染を広げてしまう恐れがあります。

毛じらみを放置した場合のリスク

毛じらみは自然に治ることはなく、放置すると陰毛の中で繁殖を続けて数が増えていきます。強いかゆみに耐えきれず皮膚をかきむしってしまうと、そこから細菌が入り込み、化膿や二次感染(とびひなど)を引き起こす原因になります。また、放置する期間が長引くほど、家族やパートナーに感染させるリスクが高まるため、早期の対処が不可欠といえます。

毛じらみの検査を受けるべきタイミング

陰部にこれまで経験したことのない強いかゆみを感じた時や、陰毛に取れにくい白い粒を見つけた時は、早めに医療機関での検査を検討する目安となります。また、下着に黒い点(血糞)がつくようになった場合も同様です。パートナーが毛じらみに感染したと判明した際は、自身に症状がなくても速やかに検査を受けることが推奨されます。

毛じらみの検査方法

医療機関での毛じらみ検査は、主に医師による視診と顕微鏡での確認によって行われます。特別な痛みや負担を伴う検査ではありません。

検査方法

内容

結果がわかるまでの期間

視診・拡大鏡検査

医師が患部を直接観察し、虫体や卵の有無を確認する

その場(当日)

顕微鏡検査

採取した毛や付着物を顕微鏡で拡大し、毛じらみであることを確定する

その場(当日)

毛じらみの治療方法

毛じらみの治療は、寄生している虫と卵を確実に取り除くことが目的となります。主に専用の駆除薬を使用する方法と、物理的に毛を剃る方法が選択されます。

治療方法

特徴

メリット

駆除薬(フェノトリン等)

専用のシャンプーやパウダーを使用する

毛をすべて剃る必要がない

剃毛(ていもう)

陰毛を剃り落とす

即効性があり、最も確実

専用の駆除薬による治療

医療機関では、毛じらみに有効な成分(フェノトリンなど)を含む専用の駆除薬が処方されます。ただし、駆除薬は成虫や幼虫には効きますが、卵には十分な効果を発揮しません。そのため、卵が孵化するタイミングに合わせて、3〜4日おきに数回繰り返して使用し、すべての毛じらみを根絶させる手順が一般的です。

陰毛の剃毛による治療

毛じらみは毛の根元に寄生し、毛に卵を産み付けるため、寄生場所である陰毛をすべて剃り落とすことが最も確実で手早い治療法となります。剃毛を行えば駆除薬を使用しなくても完治が見込めます。すべて剃ることに抵抗がある場合でも、毛を短く刈り込むだけで駆除薬が浸透しやすくなり、治療効果を高めることが可能です。

毛じらみは市販薬や自力での駆除で治る?

毛じらみの駆除薬はドラッグストアやインターネットでも購入できるため、自力で治そうと考える方も少なくありません。しかし、自己判断での治療にはいくつかの注意点や危険性が伴います。

ドラッグストアの市販薬を利用する注意点

市販の駆除薬(スミスリンなど)を正しく使用すれば、毛じらみを駆除することは可能です。しかし、使用間隔や回数を誤ると生き残った卵から再び繁殖してしまう恐れがあります。また、毛じらみに感染している場合、クラミジアや淋病など他の性感染症を併発している可能性も否定できません。市販薬では他の疾患を見落とすリスクがあるため、医療機関で総合的な検査を受けることが推奨されます。

▶ クラミジアについて詳しくはこちら

▶ 淋病(尿道炎)について詳しくはこちら

市販の殺虫剤を人体に使用する危険性

かゆみや焦りから、家庭用の殺虫剤(ハエ・蚊用など)を陰部に直接噴射しようとするケースがありますが、これは大変危険な行為です。家庭用殺虫剤は人体への使用を想定しておらず、デリケートな陰部の皮膚に重篤な炎症や中毒症状を引き起こす恐れがあります。絶対に人体へ使用してはいけません。

毛じらみの検査と治療の費用

性感染症の検査・治療には、保険診療と自由診療の2つの選択肢があります。保険診療は費用負担を抑えられますが、検査できる項目や処方される薬に制限がある場合があります。一方、自由診療は全額自己負担となりますが、保険証が不要で利用記録が残らないため、家族や勤務先に受診の事実を知られにくいという特徴があります。上野クリニックでの検査・治療にかかる具体的な費用については、以下の料金ページをご確認ください。

▶ 料金について詳しくはこちら

毛じらみの再感染防止とパートナー・家族への対応

毛じらみは、自分だけが治療を終えても、周囲の環境やパートナーに虫が残っていれば簡単に再感染してしまいます。完治を目指すには、周囲を巻き込んだ対策が不可欠です。

パートナーへの検査・治療の推奨

毛じらみと診断された場合、直近で性交渉を持ったパートナーもすでに感染している可能性が高いといえます。お互いにうつし合う「ピンポン感染」を防ぐため、必ずパートナーにも事実を伝え、同時に検査と治療を受けてもらうことが重要です。治療が完全に終わるまでは、性行為や直接的な接触を控える必要があります。

家族にうつさないための洗濯と寝具の処理

同居する家族への感染を防ぐためには、衣類や寝具の適切な処理が求められます。毛じらみは熱に弱いため、60度以上のお湯に5分以上浸けてから洗濯するか、乾燥機やアイロンの熱を利用するのが効果的です。通常の洗濯だけでは毛に固着した卵が生き残る可能性があるため、熱処理を加えることが確実な駆除につながります。

毛じらみの予防方法

毛じらみを予防するためには、不特定多数との性行為や密接なスキンシップを控えることが基本となります。また、宿泊施設や入浴施設を利用する際は、他人が使用した直後のタオルや寝具、衣服を共有しないよう注意を払うことが大切です。日頃から陰部を清潔に保ち、異常を感じたらすぐに受診できる環境を整えておくことも予防の一環といえるでしょう。

包茎と毛じらみの関係

包茎であること自体が、毛じらみに感染する直接的な原因になるわけではありません。しかし、亀頭が包皮に覆われていると恥垢(ちこう)と呼ばれる汚れが溜まりやすく、陰部が不衛生な状態になりがちです。毛じらみに感染した場合、不衛生な環境はかゆみや皮膚の炎症をさらに悪化させる要因になり得ます。衛生面を改善し、感染症のリスクを軽減する選択肢の一つとして、包茎治療を検討するのも有効な手段と考えられています。

毛じらみに関するよくある質問

毛じらみの症状や治療について、患者様からよく寄せられる疑問にお答えします。

毛じらみは放置しても自然に治りますか?

毛じらみが自然に治ることはありません。放置すると陰毛の中で卵を産み続けて増殖し、かゆみや炎症がさらに悪化します。また、他人にうつすリスクも高まるため、早めに医療機関を受診して適切な治療を受ける必要があります。

陰毛をすべて剃る必要がありますか?

陰毛をすべて剃り落とすのが最も確実で早い治療法ですが、必ずしもすべて剃らなければならないわけではありません。すべて剃ることに抵抗がある場合は、ハサミなどで短く刈り込むだけでも、駆除薬が毛の根元まで浸透しやすくなり、治療効果を高めることができます。

子供の頭に毛じらみがうつることはありますか?

毛じらみは主に陰毛などの太い毛に寄生する性質があるため、子供の細い頭髪にうつることは極めて稀です。もし子供の頭にシラミや卵が見つかった場合は、毛じらみではなく「アタマジラミ」である可能性が高いと考えられます。

▶ 性病・性感染症について詳しくはこちら

SUPERVISING DOCTOR

監修医師

東京上野クリニック上野本院院長 堀瀬忠直医師

東京 上野クリニック上野本院院長

堀瀬 忠直

約28年間、包茎専門として経験を重ね、およそ1万5千件の手術をしてきました。その、豊富な実績により、どんな症例でも対応できる包茎手術のエキスパートです。是非一度、無料カウンセリングで直接お悩みをご相談ください。患者様がご満足いただける提案をさせていただきます

経歴

  1. 1993年 山梨大学医学部卒業
  2. 1993年 山梨大学麻酔科入局
  3. 1995年 青梅市立総合病院勤務
  4. 1995年 東京上野クリニック入職
  5. 1997年 東京上野クリニック上野本院院長
  6. 2019年 ウエノスキンサポート名古屋医院院長
  7. 2021年 東京上野クリニック上野本院院長

FLOW

診療の流れ

  1. WEB・ LINE
    での予約

    上野クリニックは完全予約制です。ご希望があれば当日に治療を受けることも可能です。

  2. 医師によるカウンセリング

    当院の医師/担当医師が診察を行い、ペニスの状態を丁寧に確認いたします。

  3. お会計

    費用は事前に明確にお伝えするため、追加料金が発生する心配はありません。

  4. 施術

    手術にかかる時間はおよそ40〜50分で、施術後はそのままご帰宅いただけます。

  5. ご帰宅

    手術後は体調を確認したうえで、そのままご帰宅いただけます。

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