梅毒の治療はいつまで続く?完治の基準となる検査数値と費用の目安

梅毒に感染したかもしれない、あるいは治療中であるという状況は、非常に大きな不安を伴います。特に「いつまで治療が続くのか」「本当に完治するのか」といった疑問や、放置した場合の恐ろしい症状に対する恐怖を抱える方は少なくありません。

この記事では、梅毒が完治したと判断するための具体的な検査数値の基準や、治療にかかる期間と費用の目安を詳しく解説します。さらに、治療中の副作用への対処法や、パートナーへの伝え方、性行為再開のタイミングなど、医師に直接聞きづらいデリケートな悩みに対する明確な基準も示します。

正しい知識を持ち、医療機関で適切な治療を受けることで、梅毒は確実に治癒へと向かいます。

梅毒の完治を示す検査数値と治療期間

梅毒の完治は、血液検査における特定の数値が一定の基準まで下がることで判断されます。治療期間は病期によって異なり、初期であれば数週間、進行している場合は数ヶ月に及ぶことも珍しくありません。

検査の種類

完治の判断基準

特徴

RPR検査

数値の低下(陰性化または基準値以下)

現在の感染状況と治療効果を判定する

TP検査(TPLA/TPHA)

陽性のまま残ることが多い

過去の感染歴を示すため完治の判定には使わない

RPR値の低下を確認することで完治と判断する

梅毒の完治は、血液検査におけるRPR値が治療前と比較して十分に低下した時点で確定します。RPR検査は体内の梅毒トレポネーマに対する抗体量を測るもので、現在の感染の勢いや治療効果をリアルタイムに反映します。

一般的には、RPR値が陰性になるか、治療前の数値から4分の1以下に低下した状態が一定期間維持されれば、医師から治癒と診断されます。ただし、数値の下がり方には個人差があるため、自己判断で治療を中断せず、定期的な血液検査で経過を追う必要があります。

TPLAやTPHAなどTP検査の数値は治癒後も残る?

TP検査(TPLAやTPHA)の数値は、梅毒が完治した後も陽性のまま生涯にわたって残り続けるのが一般的です。これは、梅毒の原因菌に対する特異的な抗体が体内に記憶として残るためです。

そのため、TP検査は「過去に梅毒に感染したことがあるか」を調べる目的で使用されます。治療後にTP検査の数値が下がらないからといって、梅毒が治っていないわけではありません。完治の判定はあくまでRPR値の推移を基準に行われます。

途中で治療をやめず治るまで薬を飲み続けることが重要

梅毒を確実に治すためには、医師から完治の診断が出るまで処方された薬を指示通りに使い続ける必要があります。治療の途中で症状が消えることがありますが、これは体内の菌が完全に死滅したことを意味しません。

自己判断で服薬を中止すると、体内に残った菌が再び増殖し、病気が進行してしまうリスクが高まります。また、中途半端な治療は菌に薬への耐性を持たせる原因にもなり得るため、RPR値が基準を満たすまで治療を継続してください。

梅毒の治療薬が引き起こす副作用と筋肉注射の痛みを和らげるには?

梅毒の治療に用いられるペニシリン系抗生物質は、高い効果が期待できる一方で、いくつかの副作用や反応を引き起こす可能性があります。内服薬と筋肉注射のそれぞれで起こりやすい症状と、その対処法を整理します。

治療法

主な副作用・反応

対処法・過ごし方

内服薬(ペニシリン系)

発疹、下痢、吐き気

症状が強い場合は医師に相談し、整腸剤などを併用する

筋肉注射

注射部位の痛み、しこり

注射部位を揉まず、激しい運動を控えて安静に過ごす

共通

ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応

発熱や倦怠感が出た場合は安静にし、必要に応じて解熱剤を使用する

サワシリンやアモキシシリンなどペニシリン系抗生物質の主な副作用

ペニシリン系抗生物質を服用すると、下痢や軟便、吐き気、発疹といった副作用が現れることがあります。これは、抗生物質が腸内の善玉菌にまで影響を与え、腸内環境のバランスが崩れるために起こります。

軽度の下痢であれば、処方された整腸剤を併用しながら服薬を続けるのが一般的です。しかし、強い腹痛や血便、全身の激しい発疹が現れた場合は、アレルギー反応の可能性もあるため、すぐに服用を中止して処方元の医療機関を受診してください。

梅毒熱と呼ばれるヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応とは

ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応とは、治療開始から数時間から24時間以内に起こる発熱や悪寒、頭痛、全身の倦怠感などの一時的な症状を指します。これは、抗生物質によって破壊された梅毒トレポネーマから毒素が急激に放出されることで引き起こされる免疫反応です。

特に初期梅毒の治療開始時に多く見られますが、薬が効いている証拠でもあり、通常は1日程度で自然に治まります。症状が辛い場合は、医師に相談のうえで解熱鎮痛剤を使用し、安静に過ごすことで対処可能です。

筋肉注射による負担や痛みを減らすための過ごし方

梅毒の治療で持続性ペニシリンの筋肉注射を受ける場合、注射部位であるお尻に痛みや硬結(しこり)が生じることがあります。この痛みを和らげるためには、注射後に患部を強く揉まないことが基本となります。

強く揉むと薬液の吸収が急激に進みすぎたり、組織にダメージを与えたりする恐れがあります。注射当日は激しい運動や長時間の入浴を避け、リラックスして安静に過ごすことで、筋肉への負担を最小限に抑えられます。

梅毒の治療期間中はパートナーにどう伝える?

梅毒は感染力が非常に強いため、自身が感染した場合はパートナーにも事実を伝え、速やかに検査を受けてもらう必要があります。治療中の性行為の再開基準を含め、パートナーとの向き合い方を解説します。

伝えるべき内容

理由・目的

自身の感染事実

パートナーもすでに感染している可能性が高いため

同時検査の必要性

無症状でも感染しているケースが多く、放置による進行を防ぐため

性行為の休止

ピンポン感染(お互いにうつし合うこと)を防ぐため

梅毒であることをパートナーに伝えて同時検査を促す

自身が梅毒と診断されたら、直近で性交渉を持ったパートナーに感染の事実を伝え、医療機関での検査を促す必要があります。梅毒は潜伏期間が長く、初期症状が出ないまま進行することも多いため、パートナーが自覚症状を感じていなくても感染している可能性は十分にあります。

「一緒に治そう」という姿勢で伝え、お互いが同時に検査と治療を進めることが、感染の連鎖を断ち切るための唯一の方法です。

ネット上の知恵袋でも悩む人が多い性行為を再開する条件とは

性行為を再開できるのは、医師から「完治した」という明確な診断を受けた後になります。治療途中で症状が消えたからといって自己判断で性行為を再開すると、パートナーに感染させるリスクが非常に高くなります。

また、コンドームを使用しても、覆われていない部分の粘膜や皮膚の接触から感染する恐れがあるため、治療中の性行為は厳禁です。お互いのRPR値が基準を満たし、医師の許可が出るまでは、一切の性的な接触を控えてください。

梅毒って何?原因であるトレポネーマ・パリドゥムの生態とは

梅毒は「トレポネーマ・パリドゥム」という細菌によって引き起こされる性感染症です。この細菌の感染メカニズムと、日常生活における感染経路の特徴を整理します。

項目

詳細

原因菌

トレポネーマ・パリドゥム(梅毒トレポネーマ)

感染しやすい部位

性器、肛門、口腔内の粘膜、皮膚の小さな傷口

環境への耐性

熱や乾燥に非常に弱く、体外では長時間生存できない

トレポネーマ・パリドゥムによる感染のメカニズム

梅毒の原因菌であるトレポネーマ・パリドゥムは、らせん状の形をした細菌で、人間の体内でのみ増殖する性質を持っています。感染者の粘膜や皮膚の微小な傷口から体内に侵入し、血液やリンパ液に乗って全身へと広がっていきます。

この細菌は細胞の隙間をすり抜ける能力が高く、感染直後から急速に全身の臓器に到達するのが特徴です。一方で、熱や乾燥には極めて弱く、人体から離れた環境ではすぐに死滅するため、空気感染やタオルの共有などでうつることはほぼありません。

亀頭やちんこなどの粘膜や傷口からうつる主な感染経路

梅毒の主な感染経路は、感染者との性行為(膣性交、アナルセックス、オーラルセックス)による直接的な接触です。男性の場合は亀頭や陰茎、女性の場合は膣や陰唇などの粘膜が主な侵入口となります。

また、口内や唇に病変がある場合、ディープキスによって感染することもあります。粘膜だけでなく、皮膚の目に見えないほどの小さな傷口からも菌は侵入するため、性器同士の接触がなくても感染のリスクは存在します。

コンドームを使用しても完全には予防できない?

コンドームを正しく使用することで梅毒の感染リスクを大幅に下げることは可能ですが、完全に予防できるわけではありません。コンドームで覆われていない陰嚢(睾丸)や陰毛の生え際、太ももの付け根などに病変がある場合、そこが接触することで感染が成立します。

さらに、オーラルセックスによる喉や口内の感染も増加傾向にあります。コンドームは有効な予防策の一つですが、万能ではないことを理解し、不特定多数との性行為を避けるなどの根本的な対策が求められます。

▶ 梅毒について詳しくはこちら

⚠ 包茎の方は

性病に感染しやすい

傾向があります

包茎が性病の感染リスクを高める理由

包茎の状態では包皮の内側に恥垢や湿気がたまりやすく、細菌やウイルスが繁殖しやすい環境になります。また、包皮の内側の粘膜は薄く傷つきやすいため、性行為時の微小な傷から病原体が侵入するリスクも高まります。WHOも2007年から包皮の状態が性感染症のリスク因子になり得るとして、男性の包皮切除を推奨しています。

※ 参考:WHO|Voluntary medical male circumcision for HIV prevention

包茎治療で感染リスクを下げられる可能性

南アフリカ・ケニア・ウガンダで行われたランダム化比較試験では、包皮切除を受けた男性のHIV感染リスクが48〜61%低下したと報告されています。さらに2017年のLancet Global Health誌に掲載された系統的レビューでは、包皮切除によりパートナーのクラミジア感染リスクが79%、梅毒が59%低減したというデータも示されています。

PMC|The role of STIs in male circumcision effectiveness against HIV / The Lancet Global Health|Effect of male circumcision on risk of STIs

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梅毒になるとどうなる?放置して第4期まで進行すると認知症や壊死を引き起こす

梅毒は感染からの期間に応じて第1期から第4期まで進行し、症状が変化していきます。初期の軽い症状を放置すると、最終的には脳や心臓など全身の臓器に深刻なダメージを与えます。

病期

感染からの期間

主な症状・状態

第1期

約3週間〜

感染部位のしこり、潰瘍、リンパ節の腫れ(痛みはないことが多い)

第2期

約3ヶ月〜

全身の赤い斑点(ばらしん)、脱毛、発熱、倦怠感

第3期

約3年〜

皮膚や骨、筋肉にゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生し、組織が壊死する

第4期

約10年〜

脳や神経、心血管系が侵され、認知症や麻痺、大動脈瘤などを引き起こす

第1期に現れるしこりや潰瘍を伴う初期梅毒とは

感染から約3週間が経過すると、菌が侵入した部位(性器、肛門、口唇など)に初期硬結と呼ばれる硬いしこりが現れます。その後、しこりの中心が崩れて潰瘍(硬性下疳)になることがあります。

これらの病変は痛みを伴わないことが多く、数週間で自然に消えてしまうため、治ったと勘違いして放置されがちです。しかし、症状が消えても体内の菌は増殖を続けており、次の病期へと静かに進行しています。

第2期には梅毒湿疹と呼ばれるばらしんの特徴的な赤い斑点が生じる

感染から約3ヶ月が経つと、血液に乗って全身に広がった菌が原因で、手のひらや足の裏、体幹に「ばらしん(バラ疹)」と呼ばれる特徴的な赤い斑点が現れます。これも痛みや痒みを伴わないのが一般的です。

他にも、脱毛や発熱、全身の倦怠感、リンパ節の腫れなど、さまざまな症状が引き起こされます。第2期の症状も数週間から数ヶ月で一旦消退しますが、この時期は感染力が非常に強く、他人にうつしやすい危険な状態です。

第3期に入るとゴム腫の発生によって組織の壊死が進む

感染から数年が経過して第3期に入ると、皮膚や筋肉、骨などに「ゴム腫」と呼ばれるゴムのような弾力を持つ大きな腫瘍が発生します。この腫瘍は周囲の組織を破壊しながら進行し、最終的には組織の壊死を引き起こします。

顔面や鼻の骨が破壊されて変形するなど、外見にも深刻な影響を及ぼすことがあります。現在では、早期に抗生物質による治療が行われるため、日本国内で第3期まで進行するケースは非常に稀となっています。

第4期になって脳や神経に影響が及び認知症のリスクが高まる状態とは

感染から10年以上放置され第4期(末期)に至ると、梅毒トレポネーマが脳や脊髄、心臓、血管などの重要臓器を侵食します。これを神経梅毒や心血管梅毒と呼びます。

脳や神経がダメージを受けることで、進行性の麻痺や認知症のような記憶障害、精神異常が引き起こされます。また、大動脈瘤の破裂など命に関わる合併症のリスクも極めて高くなります。ここまで進行すると、治療を行っても破壊された臓器の機能は元に戻りません

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梅毒の治療に向けた検査はいつ受けるべき?

梅毒の検査は、感染機会から一定の期間を空けて受けることで正確な結果が得られます。現在の感染状況と過去の感染歴を調べる2種類の血液検査を組み合わせて診断が行われます。

検査項目

調べる内容

特徴

RPR検査

現在の感染の有無と勢い

治療効果の判定や完治の基準として用いられる

TP定性検査

過去の感染歴を含めた抗体の有無

一度陽性になると治療後も陽性が続くことが多い

梅毒の潜伏期間と検査を受けるタイミングの目安

梅毒の検査を正確に行うためには、感染の可能性がある行為から少なくとも4週間(約1ヶ月)以上経過してから血液検査を受ける必要があります。感染直後は体内の抗体量が少なく、検査で陰性(偽陰性)と出てしまう可能性があるためです。

もし感染機会から4週間未満で初期症状(しこりや潰瘍)が現れた場合は、期間を待たずに速やかに医療機関を受診し、医師の判断を仰いでください。

現在の梅毒感染状況を調べるRPR検査とは

RPR検査は、体内に梅毒トレポネーマが侵入した際に作られる「脂質抗原に対する抗体」を調べる血液検査です。この抗体は梅毒の活動性が高いほど数値が上昇するため、現在の感染の勢いを把握するのに適しています。

治療を開始するとRPR値は徐々に低下していくため、薬が効いているかどうかの判定や、完治の最終的な判断基準として非常に重要な役割を担います。

過去の梅毒感染もわかるTP定性検査とは

TP定性検査は、梅毒の原因菌そのもの(トレポネーマ・パリドゥム)に対する特異的な抗体があるかどうかを調べる検査です。この抗体は感染後少し遅れて作られ始めますが、一度作られると生涯にわたって体内に残り続けます。

そのため、TP定性検査が陽性であっても、それが「現在感染している」のか「過去に感染してすでに治癒している」のかは、この検査単独では判断できません。必ずRPR検査と組み合わせて総合的に診断されます。

検査で梅毒になったら取るべき具体的な行動

検査の結果、梅毒の陽性判定が出た場合は、直ちに医師の指示に従って治療を開始してください。同時に、直近の性的パートナーに感染の事実を伝え、速やかに検査を受けるよう促すことが不可欠です。

治療期間中は、医師から完治の診断が出るまで一切の性行為(オーラルセックスを含む)を中止し、処方された薬を自己判断でやめずに飲み切るか、指定されたスケジュールで通院を継続してください。

妊娠中や妊活中の梅毒感染が胎児に与える影響とは

妊娠中の女性が梅毒に感染していると、お腹の赤ちゃんにも深刻な影響を及ぼす危険性があります。母子感染を防ぐためには、早期発見と迅速な治療が欠かせません。

影響のリスク

具体的な症状・状態

妊娠への影響

流産、死産、早産のリスクが高まる

胎児への影響(先天梅毒)

出生後の発育不良、骨の異常、難聴、視力障害、精神発達遅滞

胎盤を通じてうつる先天梅毒の危険性

妊娠中の母親が梅毒に感染していると、梅毒トレポネーマが胎盤を通過して胎児に感染する「先天梅毒」を引き起こす恐れがあります。先天梅毒は、流産や死産の原因となるだけでなく、無事に生まれたとしても赤ちゃんに深刻な障害を残す可能性があります。

生後すぐに皮膚の異常や肝臓の腫れが見られる早期先天梅毒と、学童期以降に難聴や角膜炎、歯の変形などが現れる晩期先天梅毒があり、胎児の将来にわたって重大な影響を及ぼします

妊娠中に梅毒に気づいたときはすぐに対処する

妊婦健診の初期に行われる血液検査で梅毒が判明した場合、あるいは妊娠中に感染の疑いが生じた場合は、一刻も早く産婦人科医の管理下で治療を開始する必要があります。

妊娠中であっても、ペニシリン系抗生物質を用いた治療は安全に行うことができ、早期に適切な治療を受ければ胎児への感染リスクを大幅に減らすことが可能です。妊活中の方も、妊娠前にパートナーと共に検査を受け、感染がないことを確認しておくことが望ましいといえます。

梅毒を完治に導く内服薬と注射の治療法を比較

梅毒の治療には、毎日薬を飲む「内服薬」と、クリニックで注射を打つ「筋肉注射」の2つの方法があります。それぞれの特徴や費用、適応について整理します。

治療法

治療期間・回数

メリット

デメリット

内服薬(ペニシリン系)

1日3〜4回、数週間〜数ヶ月継続

自宅で治療を進められる

飲み忘れのリスクがある、期間が長い

筋肉注射(持続性ペニシリン)

原則1回(病期によっては週1回を数回)

飲み忘れがない、治療期間が短い

注射部位に痛みやしこりが出やすい

毎日継続して飲む内服薬による治療の進め方

内服薬による治療は、アモキシシリンなどのペニシリン系抗生物質を1日3〜4回、毎日決まった時間に服用する方法です。治療期間は病期によって異なり、第1期であれば2〜4週間、第2期であれば4〜8週間程度の継続が必要となります。

内服薬治療で最も重要なのは、薬の飲み忘れを防ぎ、血中の薬物濃度を常に一定に保つことです。症状が消えたからといって途中で服用をやめると再発のリスクがあるため、医師の指示があるまで確実に飲み切る必要があります。

1回の筋肉注射による治療のメリットとは

2021年に日本でも承認された持続性ペニシリン製剤を用いた筋肉注射は、初期梅毒であれば原則1回の注射で治療が完了します。最大のメリットは、毎日の服薬管理が不要になり、飲み忘れによる治療失敗のリスクをゼロにできる点です。

また、治療期間を大幅に短縮できるため、患者の心理的負担も軽減されます。ただし、ペニシリンアレルギーがある方には使用できず、注射部位の痛みが生じやすいという側面もあります。

梅毒の検査と治療薬にかかる費用の相場

梅毒の検査や治療にかかる費用は、保険診療と自由診療のどちらを選択するかで大きく異なります。症状があり保険が適用される場合、検査費用は数千円程度、内服薬の治療費も1ヶ月あたり数千円〜1万円程度に収まるのが一般的です。

一方、プライバシーを重視して匿名で受診したい場合や、症状がない状態で予防的に検査を受けたい場合は自由診療となります。自由診療の場合、検査費用は5,000円〜10,000円程度、内服薬や筋肉注射の治療費は1万円〜数万円程度が相場となります。自由診療のクリニックを選ぶ際は、事前に公式サイト等で料金体系と含まれるサービス内容を確認しておくと安心です。

性病が不安な方へ

上野クリニックでは性病の検査・治療に対応しています

全スタッフ男性 / 完全予約制 / 個室対応 / 全院駅から徒歩5分

検査費用

検査対応 検査方法 料金
淋病・クラミジア・一般細菌 PCR尿検査 11,000円
(税込 / 1項目)
一般細菌・カンジダ 包皮培養
トリコモナス 培地検査
HIV・梅毒・ヘルペス・B型肝炎・C型肝炎 血液検査

診察料が別途2,200円(税込)発生します

プライバシーに配慮した環境

上野クリニックは完全予約制で、医師を含む全スタッフが男性です。個室でのカウンセリング・診察に対応しており、周囲の目を気にせずご相談いただけます。全院が最寄り駅から徒歩5分以内にあり、仕事帰りや外出のついでにお越しいただけます。治療内容や費用はカウンセリング時にすべてご説明し、ご案内した費用以外の追加料金は発生しません。

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梅毒の治療についてよく寄せられる疑問

梅毒の症状が現れる部位や、免疫力への影響、自然治癒の可能性など、患者様からよく寄せられる疑問について医学的な観点から回答します。

手や指先あるいは腕に梅毒の症状は出る?

梅毒の症状は、手や指先、腕にも現れることがあります。特に第2期梅毒になると、手のひらや足の裏に「ばらしん」と呼ばれる赤い斑点や、カサカサとしたフケのようなものを伴う発疹が出現するのが特徴です。

これらの発疹は痛みや痒みがないことが多く、手荒れやアレルギーと勘違いして放置してしまうケースが少なくありません。手のひらや足の裏に原因不明の発疹が出た場合は、梅毒を疑って検査を受けることを推奨します。

梅毒になると免疫力が著しく低下する?

梅毒そのものが直接的に全身の免疫力を著しく低下させるわけではありません。しかし、梅毒に感染している状態は、粘膜に炎症や潰瘍ができているため、HIV(エイズウイルス)など他の性感染症に極めて感染しやすい状態になっています。

実際に、梅毒とHIVの重複感染は多く報告されており、HIVに感染すると免疫力が著しく低下します。そのため、梅毒と診断された場合は、念のためHIVや他の性感染症の検査も同時に受けておくことが推奨されます。

梅毒の症状は放置しても自然になおる?

梅毒が自然に完治することは絶対にありません。第1期のしこりや第2期の発疹など、目に見える症状が数週間で自然に消えることはありますが、これは治癒したわけではなく、体内で菌が静かに増殖を続けて次の病期へ進行しているサインです。

症状が消えたからといって放置すると、数年から十数年後には脳や心臓に深刻なダメージを与える第3期・第4期へと進行してしまいます。医療機関での抗生物質による治療以外に梅毒を治す方法はないと認識してください。

検査結果のTPLA陽性が意味する状態とは

TPLA検査が陽性であるということは、「過去に梅毒トレポネーマに感染したことがある」または「現在感染している」ことのいずれかを意味します。TPLAは梅毒の原因菌に対する特異的な抗体を調べる検査であり、一度感染すると治療を行って完治した後も、生涯にわたって陽性反応が出続けるのが一般的です。

そのため、TPLAが陽性であっても、現在治療が必要な状態かどうかは、現在の感染の勢いを示すRPR検査の数値と組み合わせて医師が判断します。

まとめ

梅毒の治療は、血液検査におけるRPR値が基準値まで低下したことを医師が確認するまで続きます。症状が消えたからといって自己判断で治療を中断すると、再発や重篤な合併症を引き起こす恐れがあるため、処方された内服薬を飲み切るか、筋肉注射による確実な治療を受けることが不可欠です。

また、梅毒は感染力が強く、パートナーへの感染リスクが非常に高い病気です。感染が判明した際は、勇気を持ってパートナーに伝え、同時検査と治療を進めることがお互いの健康を守る第一歩となります。

「もしかして梅毒かもしれない」「治療がいつ終わるのか不安」と悩んでいる方は、一人で抱え込まず、まずはプライバシーに配慮した専門のクリニックへ来院してご相談ください。正確な検査と適切な治療計画によって、梅毒の不安は確実に解消できます。

SUPERVISING DOCTOR

監修医師

東京上野クリニック上野本院院長 堀瀬忠直医師

東京 上野クリニック上野本院院長

堀瀬 忠直

約28年間、包茎専門として経験を重ね、およそ1万5千件の手術をしてきました。その、豊富な実績により、どんな症例でも対応できる包茎手術のエキスパートです。是非一度、無料カウンセリングで直接お悩みをご相談ください。患者様がご満足いただける提案をさせていただきます

経歴

  1. 1993年 山梨大学医学部卒業
  2. 1993年 山梨大学麻酔科入局
  3. 1995年 青梅市立総合病院勤務
  4. 1995年 東京上野クリニック入職
  5. 1997年 東京上野クリニック上野本院院長
  6. 2019年 ウエノスキンサポート名古屋医院院長
  7. 2021年 東京上野クリニック上野本院院長
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