包茎とは?原因や種類・症状から治し方まで解説

包茎とは
包茎とは、包皮の余りが多く、ペニスの先端(亀頭)が包皮に覆われた状態のことです。包茎かどうかを判断する基準は「勃起時に包皮の余りがあるかどうか」で、平常時は亀頭が隠れていても、勃起時に包皮の余りがなく自然に亀頭が露出する状態であれば包茎ではありません。
人は生まれたときは全員が包茎で、成長とともに改善していきます。ただし成長には個人差があるため、包皮の余りが残ったまま成長を終える方もいます。
この記事の要点
- 判断基準は「勃起時に包皮の余りがあるかどうか」
- 状態は主に2つ。手でむける「仮性包茎」と、むいても露出できない「真性包茎」
- むいた包皮が戻らなくなる「カントン状態」は緊急性が高く、すぐ受診が必要
- 成人男性では仮性包茎が最も多く、包茎自体は珍しくない
- 仮性包茎は必ずしも治療不要。ただし成長後の包茎は自力では治らない
なお、平常時から自然に亀頭が露出している状態は、俗に「ズル剥け」と呼ばれます。包茎は、必ずしも治療が必要な状態ではありませんが、痛み・締め付け・炎症・におい・性行為時の違和感がある場合は、医師に相談した方がよいでしょう。
3つの包茎の種類
包茎は一般に「仮性包茎」「真性包茎」「カントン包茎」の3つに分けて説明されます。ただし医学的には「カントン包茎」という独立した種類はなく、正確には「カントン状態」と呼びます。むいた包皮を元に戻せる場合は、分類上は仮性包茎に含まれます。
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| イメージ | 仮性包茎 | 真性包茎 | カントン包茎 |
|---|---|---|---|
![]() 手で剥けば露出できる | ![]() 通常時・勃起時ともに露出できない | ![]() 剥いて露出できるが 元に戻らない | |
| 痛み | 基本的に痛みはない | 性行為時に強い痛みを感じることがある | 締め付けにより強い痛みが出る |
| 衛生管理 | 可能だが洗い残しが起こりやすい | 難しい | 難しい |
| 放置リスク | 悪臭や炎症の原因になりやすく、早漏の一因になることも | 衛生状態の悪化による慢性的な炎症、性行為時の強い痛み | うっ血や血流障害、放置すると壊死のリスクも |
| 治療の必要性 | 緊急性はないが、悩みやトラブルがある場合は必要 | 必要 | 早期対応が必要 |
仮性包茎

仮性包茎とは、平常時は亀頭が包皮に覆われているものの、手で包皮をむけば亀頭を露出できる状態です。最も多い包茎のタイプで、勃起時の状態は人によって異なり、自然に亀頭が露出する方もいれば露出しない方もいます。
なかには包皮口が狭いタイプもあり、むいたときに締め付けを感じたり、勃起時にはむけないという方もいます。医学的には治療が必要な状態ではないとされていますが、成長後は自然に治ることがないため、衛生面や見た目、性行為時の悩みがある場合は相談を検討しましょう。
真性包茎

真性包茎とは、通常時・勃起時を問わず、手を使っても亀頭を露出できない状態です。包皮口が極端に狭く通常時の亀頭より広がらない、または亀頭と包皮の内側が癒着していることが主な原因です。
皮をむいて洗うことができないため衛生状態が悪化しやすく、性行為時に強い痛みを感じることもあります。日常生活に支障をきたす状態と考えられており、医学的に「治療が必要な症状」と認識されています。
カントン包茎(カントン状態)

カントン状態とは、包皮口が狭い状態で無理に包皮をむいた結果、包皮口が亀頭の根元(カリ首)を締め付け、元に戻せなくなった状態です。
戻せないままだと締め付けの影響で体液がたまり、浮き輪のような腫れが生じます。多くの場合は痛みを伴い、放置すると亀頭や包皮がうっ血し、最悪の場合は壊死する危険もあるため、できるだけ早く包皮を元に戻す必要があります。
嵌頓包茎が起きたときの緊急対応
嵌頓(かんとん)包茎は、包茎に関連する症状のなかでも緊急性が高い状態です。亀頭やその周辺が大きく腫れている、強い痛みが続いている、亀頭の色が赤紫や暗紫色に変わっているといった場合は、すぐに泌尿器科または救急外来を受診してください。
締め付けが続くと血液やリンパの流れが悪くなり、腫れが進んでますます戻りにくくなる悪循環に陥ります。長時間放置すると亀頭の組織が壊死するリスクもあるため、自己判断で様子を見ることは避けましょう。
自分の包茎タイプを確認する方法
自分がどの状態に当てはまるかは、次の3つを順番に確認するとおおまかに判断できます。ただし無理にむくと痛みや出血、カントン状態につながるおそれがあるため、強く引っ張らないようにしてください。
※あくまでも「参考」です。最終的な判断は医師の診断を受けてください。
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| 確認する順番 | チェック内容 | 当てはまる場合の可能性 |
| STEP1 | 通常時、手で包皮をむいて亀頭を露出できるか | まったく露出できない → 真性包茎 露出できる → STEP2へ |
| STEP2 | むいた包皮を元に戻せるか | 戻せない・腫れや強い痛みがある → カントン状態(早急に受診) 戻せる → STEP3へ |
| STEP3 | 勃起時に包皮の余りがなく、自然に亀頭が露出するか | 余りがなくピンと張っている → 包茎ではない 覆われたままor締め付けがある → 仮性包茎(包皮口が狭いタイプを含む) |
当院に来院された方のアンケートでは「自分の包茎の種類がわからない」と回答した方も18%存在しており、自己判断が難しいケースは少なくありません。確実に知りたい場合は医療機関で確認するのが確実です。
包茎の原因
包皮口が狭い
包皮口とは、包皮の先端にある開口部のことです。ここが狭いと、包皮をむこうとしても亀頭を十分に露出できなかったり、亀頭の根元に締め付けを感じたりします。
手で包皮をむいても亀頭が出ない、勃起時に痛みがある、包皮をむいた後に戻しにくいといった場合は、包皮口の狭さが関係している可能性があります。無理に引っ張ると痛みや出血、腫れにつながるため、強くむこうとせず医師に相談しましょう。
包皮が長い(余りが多い)
包皮が亀頭より長いと、平常時に亀頭が包皮で覆われやすくなります。手でむけば露出できる場合でも、自然な状態では包皮が戻ってしまうことがあります。
平常時は亀頭がほとんど見えない、むいても時間が経つと包皮がかぶる、清潔にしていても汚れやにおいが気になる場合は、包皮の長さが影響している可能性があります。包皮が長いだけで必ず治療が必要なわけではありませんが、衛生面や見た目、性行為時の違和感が気になる場合は相談を検討しましょう。
包皮と亀頭が癒着している
癒着とは、包皮の内側と亀頭がくっついている状態です。癒着があると包皮を動かしても亀頭を十分に露出できず、無理にむこうとすると痛みを感じます。
通常は成長にともなって徐々に癒着が剥がれていきますが、成長を終えても癒着が残ると、亀頭を露出できない状態が続きます。無理に剥がそうとすると痛みや出血、炎症につながるため、自己判断で対処せず医師に相談しましょう。
勃起しても包皮が剥けないのはなぜ?
「平常時はむけるのに、勃起するとむけない・むきにくい」という状態には、主に3つの原因が関係しています。
1つ目は包皮口の狭さです。勃起すると亀頭が大きくなりますが、包皮口が勃起時のサイズまで広がらないため、亀頭を露出できなかったり締め付けを感じたりします。
2つ目は包皮の余りが多いことで、包皮が長いと勃起時も亀頭が覆われたままになりやすくなります。
3つ目は包皮と亀頭の癒着で、癒着が残っていると包皮を動かしても亀頭が十分に出ません。
通常時も勃起時もまったくむけない場合は真性包茎、むいた包皮が締め付けて元に戻らなくなる場合はカントン状態の可能性があります。無理にむくと出血や炎症の原因になるため、強く引っ張らず医師に相談しましょう。
包茎になりやすい人の特徴
包茎には先天的な要素と後天的な要素があり、いくつかの条件に当てはまる方はなりやすい傾向があります。
- 包皮の長さや包皮口の広さに体質的な特徴がある方:これらには個人差があり、体質的な特徴は遺伝の影響を受けることがあります。ただし遺伝だけで決まるわけではありません。
- 包皮が硬く伸びにくい方:生まれつき包皮が伸びにくい場合は、成長してもむけにくい傾向があります。亀頭包皮炎を繰り返して包皮が硬くなり、後天的にむけにくくなるケースもあります。
- 肥満体型の方:下腹部や恥骨周辺に脂肪がつくと陰茎の根元が脂肪に埋もれ、包皮が亀頭を覆いやすい状態になります。この場合、減量によって見た目が改善することもあります。
- 糖尿病や加齢による影響がある方:皮膚の状態が変化することで、包皮のむけやすさに影響が出る場合があります。
日本人の包茎の割合

日本人の包茎の割合は7割程度と言われることがありますが、正確なデータは存在しません。一般に、そのうちの半数以上が仮性包茎で、真性包茎やカントン状態は一部とされています。
実際、当院の来院者データでは、仮性包茎の方が46.5%と約半数を占め、真性包茎やカントン状態の方は20%弱という結果でした。成人男性では、平常時から自然に亀頭が露出している方(いわゆる「ズル剥け」)はむしろ少数派です。
なぜ日本人に包茎が多いのか
日本人に包茎が多い背景には、割礼(かつれい)の文化がないことが関係していると考えられます。割礼とは、包皮の一部を切除して亀頭を露出させる処置のことです。
WHOの報告によれば、世界全体で割礼を受けている男性は約3人に1人とされています。ユダヤ教やイスラム教が多数を占める地域では宗教的な理由から新生児期に割礼を行う文化があり、アメリカや韓国などでも衛生上の理由から慣習的に包皮切除が行われてきた背景があります。
一方、日本にはこうした割礼の文化がなく、幼少期に包皮を切除する習慣は一般的ではありません。そのため包茎であること自体は世界的に見ても珍しいことではなく、必要以上に悩む必要はありません。ただし、痛みや炎症、衛生面の問題がある場合は医師に相談することが大切です。
包皮はいつ剥ける?年齢別の包茎の経過と子供の包茎
包茎は年齢によって状態が変化します。成長段階ごとの経過を知ることで、今の状態が正常なのか、相談を検討すべきなのかを判断しやすくなります。
乳幼児期(0〜5歳頃)
生まれたばかりの男の子は、ほぼ全員が包茎の状態です。包皮と亀頭が癒着しており包皮をむくことができないのが一般的で、これは亀頭を外部の刺激から守るための正常な状態です。この時期に無理にむこうとすると、痛みや出血、炎症の原因になるため避けましょう。
学童期(6〜12歳頃)
成長にともなって包皮が少しずつ柔らかくなり、手でむけるようになるお子さんが増えてきます。ただし小学生の段階では包茎のままであっても問題ないケースがほとんどで、包皮がむけないという理由だけで手術や特別な治療が必要になることは基本的にありません。
思春期(13〜18歳頃)
第二次性徴を迎えると男性ホルモン(テストステロン)の分泌が活発になります。この影響で亀頭や陰茎が発達し、包皮も柔らかく伸びやすくなるため、多くの方が手で包皮をむける状態になります。
一方で、思春期を過ぎても包皮をむけない場合は、自然に改善する可能性は低くなります。医療機関への相談を検討しましょう。
成人期(18歳以降)
成人男性の場合、手でむける「仮性包茎」が最も多くみられます。仮性包茎は病気ではないため必ずしも治療は必要ありませんが、衛生面や見た目の悩み、性行為時の支障がある場合は包茎手術によって改善が期待できます。手でむいても亀頭を露出できない「真性包茎」の場合は、健康面のリスクを考慮して治療を検討した方がよいでしょう。
「むきむき体操」は必要?
入浴時に少しずつ包皮をむく「むきむき体操」を推奨する情報もあります。入浴でお湯につけて皮膚を柔らかくし、無理のない範囲で包皮を動かすことで、包皮が柔らかくなりむけやすくなる効果は期待できます。
ただし、お子さんが痛がる場合は無理に行う必要はありません。痛みを伴う行為を繰り返すと心理的なトラウマにつながる可能性もあるため、あくまで本人が嫌がらない範囲で行うことが大切です。力を入れすぎると包皮が無理に剥けてカントン状態になる危険もあります。なお、医師の判断でステロイド軟膏を併用する場合もありますが、必ずしも全員に必要な治療ではありません。
お子さんで受診を検討した方がよいサイン
排尿時に包皮が風船のように膨らむ(バルーニング)場合は、包皮口が極端に狭い可能性があるため、小児科または泌尿器科への相談を検討しましょう。また、亀頭や包皮が赤く腫れて痛がる場合は亀頭包皮炎を起こしている可能性があります。炎症を何度も繰り返すと包皮が硬くなり自然にむけにくくなることがあるため、早めに相談した方がよいでしょう。
包茎の症状と放置するリスク
包茎そのものは病気ではありませんが、亀頭が包皮に覆われた状態が続くことで、次のような症状やトラブルが起こることがあります。
恥垢がたまり、におい・汚れが気になる
亀頭が包皮に覆われていると、汗や皮脂、尿の成分などが包皮内に残りやすく、恥垢がたまりやすくなります。特に亀頭を十分に露出できず洗いにくい場合は、清潔にしているつもりでも衛生面のトラブルにつながることがあります。
炎症やかゆみを繰り返す
包皮内に汚れや恥垢がたまった状態が続くと、包皮内が蒸れて細菌が繁殖しやすい環境になり、炎症やかゆみが起こりやすくなります。赤み・腫れ・かゆみ・痛みが治らない場合は亀頭包皮炎などの可能性もあるため、症状を繰り返す場合は医療機関で相談しましょう。
包皮や亀頭の痛み・締め付け
包皮口が狭い場合や炎症が起きている場合、包皮をむくときや性行為時、勃起時に痛みが生じることがあります。特に、包皮をむいた後に亀頭の根元が締め付けられるカントン状態には注意が必要です。痛みや腫れがある場合は早めに受診しましょう。
性行為時の痛みや支障
包皮口が狭いと、性行為時や勃起時に包皮が引っ張られ、亀頭や包皮に負担がかかります。真性包茎の場合は摩擦によって強い痛みを感じることもあります。また、においや見た目への不安から性行為に消極的になる方もいます。
カントン状態では血流障害につながることがある
むいた包皮が亀頭の根元で締め付けられ元に戻らない状態になると、亀頭や包皮の血流が悪くなる可能性があります。強い痛み・腫れ・変色がある場合は緊急性が高い状態の可能性があるため、自己判断で放置せず早急に医療機関を受診してください。
性感染症のリスクが高まる
包皮に覆われた状態では包皮内に細菌やウイルスが残りやすく、性行為時に感染が起こりやすい環境になるため、性感染症(STI)のリスクが高まることがあります。自分自身が感染していることに気づかないまま、パートナーに感染させてしまうケースもあります。性行為後にかゆみや痛み、分泌物の異常がある場合は早めに受診しましょう。
陰茎がんとの関連が指摘されている
包皮内に恥垢や細菌がたまった状態が長期間続くと慢性的な炎症を引き起こし、発がんリスクに影響する可能性があると考えられており、包茎は陰茎がんとの関連性が指摘されることがあります。陰茎がん自体は発症頻度の低いがんですが、特に真性包茎の方はリスク因子の一つとして認識しておくとよいでしょう。
妊活に影響する場合がある
真性包茎の場合、勃起時にも亀頭が十分に露出しないため、性行為時に射精がうまくいかなかったり、精液が包皮内にたまってしまうことがあります。また、包皮内が不衛生な状態で性行為を行うと、パートナーの膣内に細菌が入り込み炎症の原因になることもあります。妊活中のカップルで性行為に支障を感じている場合は、一度医師に相談してみましょう。
包茎で亀頭包皮炎を繰り返す方は要注意
亀頭包皮炎とは、亀頭や包皮に炎症が起こる状態です。包茎の方に多くみられる症状で、包皮内に恥垢や細菌がたまることで発症します。
主な症状と原因
亀頭や包皮の赤み・腫れ・かゆみ・痛みが代表的な症状です。進行すると膿や異常な分泌物が出たり、不快なにおいが強くなったり、排尿時にしみるような痛みを感じる場合もあります。
主な原因は包皮内の不衛生な状態です。亀頭を十分に露出できないと恥垢や汚れが包皮の内側にたまり、細菌やカンジダ菌が繁殖しやすい環境になります。不潔な手で陰部を触ることや性行為時の摩擦による刺激が原因になることもあり、糖尿病などの持病がある方は皮膚の免疫力が低下しやすいため発症リスクが高まる傾向があります。
繰り返す場合は包茎の治療を検討
亀頭包皮炎は塗り薬で改善することが多いですが、包茎の状態が続く限り再発しやすい傾向があります。炎症を繰り返すと包皮が硬く縮んでしまい(閉塞性乾燥性包皮炎)、もともと仮性包茎だった方が真性包茎に進行するケースもあります。炎症を何度も繰り返す場合は、根本原因である包茎の治療を検討した方がよいでしょう。
包茎の検査・診断方法
包茎の診断に、特別な検査や機器は基本的に必要ありません。泌尿器科を受診すると、問診と視診・触診によって包茎の種類や程度を判断します。
まず問診で、包皮をむけるかどうか、痛みや炎症の有無、性行為時の違和感など、日常生活への影響を中心にヒアリングが行われます。その後、医師が包皮の長さや包皮口の広さ、亀頭との癒着の有無、炎症の兆候などを目視と触診で確認し、仮性包茎・真性包茎・カントン状態のいずれに該当するかを診断します。
「見せるのが恥ずかしい」と受診をためらう方は多いですが、泌尿器科の医師にとっては日常的な診察です。当院では医師を含む全スタッフが男性のため、女性の目を気にする必要はありません。自分の状態を正確に知ることが、適切な対処への第一歩です。
受診・治療を検討すべきサイン
次のいずれかに当てはまる場合は、自己判断で対処せず医師に相談することをおすすめします。
- 手で包皮をむいても亀頭を露出できない
- むいた包皮が元に戻らない、強い痛みや腫れ・変色がある(早急に受診)
- 包皮をむくと痛い、勃起時に突っ張る、性行為時に出血する
- 赤みや腫れ、炎症を繰り返している
- におい・汚れ・見た目の悩みが日常生活で続いている
包茎は自力で治せる?
「手術をせずに包茎を治したい」と考える方は少なくありませんが、成長を終えたあとの包茎を自力で根本的に治すことはできません。ペニスは成長期を終えるとサイズが大きくなることはなく、大きくならない限り包皮の余りが自然になくなることはないためです。
ただし、日々のケアによって「真性包茎から仮性包茎へ」「包皮口が狭い状態から広い状態へ」といったように、状態が変化する可能性はあります。
剥き癖をつける・ステロイド軟膏による指導
皮膚には伸縮性があるため、入浴時にお湯で皮膚を柔らかくし、ゆっくりと包皮をむいて完全に露出させる前に戻す、という動作を繰り返すことで、包皮口が広がったり癒着が剥がれたりすることがあります。
また、医師の指導のもとステロイドを含む軟膏を包皮口に塗布しながら少しずつ包皮を伸ばしていく方法もあり、特に小児や思春期の真性包茎で用いられることがあります。ただし効果には個人差があり、改善が見られない場合は手術が検討されます。
自己流のケアや市販器具にはリスクがある
インターネット上には「包茎を自分で治す方法」として、包皮を無理に引っ張るトレーニングや矯正器具の情報が出回っています。しかし自己判断で無理にむこうとすると、包皮の裂傷や出血、炎症を引き起こすリスクがあります。
特に包皮口が狭い方が力を入れすぎて無理にむくと、むいた包皮が元に戻らなくなるカントン状態を引き起こす危険性もあります。
包茎の治療方法と保険適用の考え方
成長後の包茎を根本的に改善する方法は手術です。余分な包皮を切除し、亀頭を露出しやすい状態に整えます。切開する位置や縫合の方法によって複数の術式があり、代表的なものに、余分な包皮を環状に切開・縫合する環状切開法があります。
保険適用になるケース・ならないケース
保険が適用されるかどうかは、包茎の種類や症状によって異なります。真性包茎やカントン状態など、医学的に治療が必要と判断される場合は健康保険が適用されます。具体的には、包皮をむいても亀頭を露出できない、包皮の締め付けによって痛みや血流障害がある、炎症や排尿障害を繰り返しているといった症状がある場合です。
一方、仮性包茎(包皮口が狭い状態も含む)は医学的には治療の必要がないとされているため、基本的に保険は適用されません。見た目や衛生面の悩みを理由に手術を受ける場合は、自由診療(自費)での治療となります。保険診療を行っている病院を受診しても、手術の必要はないと判断されるケースもあります。
保険診療の手術は機能面の改善を目的として行われるため、仕上がりの自然さまで細かく調整することは難しい傾向があります。費用だけで判断せず、目的や術後の仕上がりも含めて検討することが大切です。
治療を具体的に検討している方へ
術式ごとの特徴や具体的な費用、当院の包茎手術の内容・流れについては、以下のページで詳しく解説しています。
包茎に対する女性の受け止め方
包茎に対する女性の受け止め方は人によって大きく異なり、「気になる」という方もいれば「特に気にしない」という方もいます。男性が思うほどネガティブに捉えていないケースも少なくありません。
気にするポイントとして挙げられやすいのは、サイズや見た目よりも衛生面です。「清潔にしていれば気にならない」という声がある一方で、「においが気になった」という声も存在します。また、仮性包茎・真性包茎・カントン状態の違いを正確に理解している女性は多くないため、種類を細かく気にされるケースはまれです。
包茎であること自体よりも、気にするあまり性行為に消極的になったり、パートナーとのコミュニケーションを避けたりすることの方が関係に影響を与えることがあります。衛生面やにおいが気になる場合は、まず医師に相談してみましょう。
包茎に関するよくある質問
子供の包皮はいつ剥けますか?
男の子は生まれた時点でほぼ全員が包茎で、成長とともに自然にむけるようになっていきます。思春期を迎える頃には多くのお子さんが手でむける状態になるため、小学生の段階でむけないことだけを理由に心配する必要はありません。ただし、排尿時に包皮が風船のように膨らむ、亀頭包皮炎を繰り返すといった場合は医師に相談しましょう。
包茎手術は痛いですか?
真性包茎やカントン状態など、医学的に治療が必要と判断される場合は健康保険が適用されます。一方、仮性包茎は治療の必要がないとされるため、基本的に自由診療(自費)となります。
「ズル剥け」の人はどれくらいの割合ですか?
「ズル剥け」は、平常時から自然に亀頭が露出している状態を指す俗称です。日本人の割合について正確な統計はありませんが、成人男性では手でむける仮性包茎が最も多く、平常時から自然に露出している方はむしろ少数派です。包茎であること自体は珍しくないため、必要以上に悩む必要はありません。
勃起すると包皮が剥けないのはなぜですか?
勃起すると亀頭が大きくなるため、包皮口が狭いとそのサイズまで広がらず、露出できなかったり締め付けを感じたりします。ほかに、包皮の余りが多い場合や、包皮と亀頭が癒着している場合も原因になります。無理にむくと出血や炎症、カントン状態につながるおそれがあるため、強く引っ張らないようにしてください。
包皮をむくと痛いのは普通ですか?
包皮口が狭い場合や炎症が起きている場合、むくときに痛みが生じることがあります。痛みがある状態で無理にむくと出血や炎症の悪化につながる可能性があるため、無理にむかず医師に相談しましょう。むいた包皮が戻らず腫れや強い痛みがある場合は、カントン状態の可能性があるため早急に受診してください。
包茎は必ず治療が必要ですか?
包茎は、必ずしも治療が必要ではありません。仮性包茎で痛みや炎症がなく、清潔に保てている場合は経過を見ることもあります。ただし、亀頭を露出できない、締め付けがある、炎症を繰り返す場合は医師に相談しましょう。
包茎は自力で治せますか?
成長を終えたあとの包茎を自力で根本的に治すことはできません。剥き癖をつけることで状態が変化する可能性はありますが、市販の器具や無理な自己流ケアは裂傷やカントン状態などのリスクがあるため避け、気になる場合は医師に相談しましょう。
包茎は保険適用になりますか?
真性包茎やカントン状態など、医学的に治療が必要と判断される場合は健康保険が適用されます。一方、仮性包茎は治療の必要がないとされるため、基本的に自由診療(自費)となります。
SUPERVISING DOCTOR
監修医師
東京 上野クリニック上野本院院長
堀瀬 忠直
約28年間、包茎専門として経験を重ね、およそ1万5千件の手術をしてきました。その、豊富な実績により、どんな症例でも対応できる包茎手術のエキスパートです。是非一度、無料カウンセリングで直接お悩みをご相談ください。患者様がご満足いただける提案をさせていただきます
経歴
- 1993年 山梨大学医学部卒業
- 1993年 山梨大学麻酔科入局
- 1995年 青梅市立総合病院勤務
- 1995年 東京上野クリニック入職
- 1997年 東京上野クリニック上野本院院長
- 2019年 ウエノスキンサポート名古屋医院院長
- 2021年 東京上野クリニック上野本院院長