ペニスに関する悩みは人それぞれですが、もし包皮と亀頭がくっついて離れないことに悩んでいる方がいたら、それは包皮が癒着してしまっている可能性があります。
自分で癒着を剥がそうとする方もいるかもしれませんが、亀頭や包皮を傷つけてしまうことがあるため、正しい知識をつけたうえで医療機関で適切な治療を受けることをおすすめします。
本記事では、包皮癒着の概要と包皮癒着の原因となる亀頭包皮炎、包皮癒着になった際の注意点や治療方法などについて解説します。
包皮癒着とは、ペニスの内側にある包皮と亀頭がくっついてしまっている状態のことをいいます。
出生時には包皮が癒着していたペニスも年齢を重ねて成長することで、だんだんと癒着が剥がれていき、勃起時に亀頭が完全に露出する露茎となる人もいます。一方で、包皮と亀頭が癒着してしまっている包茎の人も多く存在しており、癒着の原因としては以下のような理由が考えられます。
包皮癒着には、軽度と重度があります。軽度の包皮癒着とは、包皮と亀頭の一部分だけが癒着している状態のことをいい、重度の包皮癒着とは、包皮と亀頭が広範囲で癒着していることをいいます。軽度の場合は自然に治癒することもありますが、重度の包皮癒着の場合は、手術によって治療するしかありません。
亀頭と包皮の間で炎症が起こることを「亀頭包皮炎」といいます。包茎の人は、亀頭包皮炎を発症しやすいとされています。ここでは、亀頭包皮炎についてより詳しく見ていきます。
亀頭包皮炎とは、亀頭と包皮に炎症が起こることで、腫れやかゆみ、痛みなどといった症状が現れ、ときには膿が生じることもあります。特に子どもに起きやすいとされていますが、大人でも発症する人もいます。
炎症を引き起こす原因としては、細菌感染やカンジダといった真菌感染の繁殖が挙げられます。亀頭や包皮に刺激が加わることで傷ができてしまい、そこから菌が入り込み繁殖することで発症します。また、細菌感染は体の免疫機能が弱まっていたり、糖尿病にかかっている場合などに起こりやすいため、これらの原因が重なることで亀頭包皮炎を発症するケースもあります。
亀頭包皮炎では、腫れやかゆみ、痛み、膿などの症状が現れます。炎症を引き起こした菌によっても症状は異なり、皮膚の常在菌や腸内細菌、カンジダなどの原因ごとに、赤みが強く出たり、黄色や白のかすが大量に溜まるなどさまざまな症状が生じます。
亀頭包皮炎の検査では、視診や問診に加えて、細菌性の亀頭包皮炎の可能性が高い場合は原因となっている菌を特定するために、炎症が起こっている部位から綿棒で検体を採取して培養検査を行います。ほかには、尿検査で確認することもあります。
亀頭包皮炎の治療では、主に塗り薬が用いられます。細菌性の亀頭包皮炎の場合、抗生物質の軟膏を患部に塗って治療します。ステロイド軟膏と混ぜて塗布することもあります。また、症状やその度合によっては軟膏だけでなく、抗生物質の内服薬を併用します。
カンジダが原因菌、あるいは細菌性との併発が疑われる場合には、抗真菌薬のクリームを塗布します。カンジダ菌は細菌性に比べて治療に時間がかかるとされており、こちらも状況によっては内服薬を併用することがあります。
そのほか市販薬も販売されていますが、症状によって効果のある薬が違うため、購入する前に薬剤師に相談すると良いでしょう。
亀頭包皮炎にかかる人の中には頻繁に再発する方もいて、その結果癒着が引き起こされて真性包茎になることがあります。また、不衛生が原因で亀頭包皮炎にかかることも多いため、ペニスを清潔に保っておくことが重要です。一方で、亀頭や包皮を強く洗ってしまうと、小さな傷などができて細菌の温床になりかねないため、ペニスは短時間で優しく洗うようにしましょう。原因としてカンジダなどの性感染症が疑われる場合は、パートナーの感染にも注意してください。
普段からペニスの包皮が剥けずに亀頭が露出しない、あるいは一部のみ亀頭が露出している状態を包茎と呼びますが、中には包皮と亀頭がくっついて癒着してしまっている場合があります。基本的に新生児はみな包皮が癒着して生まれてきて、年齢を重ねるにつれて包皮が剥がれるようになりますが、癒着が取れない場合は真性包茎となってしまいます。
真性包茎とは、包皮の先端が亀頭よりも小さく、勃起時だけでなく平常時でも包皮をめくることができない、または亀頭が全く露出しない包茎のことをいいます。亀頭と包皮が癒着している場合でも起こります。
包茎は大別して3種類に分類できます。勃起時や自ら包皮を剥くことで亀頭がすべて露出する「仮性包茎」、前述したように包皮の先にある包皮口が狭かったり余剰な包皮が多いことで剥こうとしても亀頭がほとんど露出しない「真性包茎」、仮性包茎と真性包茎の中間とも言われる包皮を剥いた際に亀頭が露出しても圧迫されてしまう「カントン包茎」です。
真性包茎の手術では、主にペニスを覆っている余分な包皮を切除することを基本に行います。亀頭と包皮が癒着している場合は、癒着を取り除く治療も施されます。
真性包茎は亀頭包皮炎にかかるリスクが高いほか、恥垢が溜まりやすく悪臭の原因になったり、亀頭が刺激に弱くなるために早漏といった射精障害にもつながります。治療を行うことで、これらが改善されるメリットが得られます。
真性包茎であることで抱えるコンプレックスなどの精神的な問題の解決にもつながる可能性があります。真性包茎を治療することで、異性との交際や性交渉に対して前向きに取り組むことができるようになるでしょう。
一方でデメリットとしては、手術痕ができる場合がある、亀頭の感度が変化する場合がある、手術費用がかかることが挙げられます。
包茎癒着が起きた際に、自分で治そうとしたり、逆にそのまま放置してしまったりすることがありますが、どちらにも問題がある場合があるので注意が必要です。ここでは、包皮が癒着した際に注意すべき点について説明します。
ネットなどを中心に、包茎矯正器具が販売されていることがありますが、その効果は医学的には証明されていません。モノによっては包茎を悪化させたり、皮膚のトラブルにもつながりかねないので注意してください。
包皮と亀頭は、青年期頃までの成長にしたがって自然に剥がれていきますので、自分で無理やり剥がそうとしないようにしましょう。癒着を無理に剥がそうとすることは、亀頭や包皮を傷つける原因になります。
前述したとおり、包皮の癒着は真性包茎や亀頭包皮炎が原因になっていることがあります。気になる症状がある場合は、放っておかずにまずは医療機関で受診することをおすすめします。
包皮癒着の治療には、ステロイド軟膏療法と外科手術の2通りの方法が考えられます。
上野クリニックは、男性医療の専門クリニックとして、包茎の治療の豊富な経験を持っています。ここでは簡単に上野クリニックでの治療の流れを解説します。
包茎治療を検討している場合は、無料の電話やメール相談を利用すると良いでしょう。24時間予約を受け付けており、来院当日の予約も可能です。
クリニックでの診療では、まずは医師による診察とカウンセリングを行います。包茎治療のカウンセリングと初診は無料で、患者さんごとに差はありますが、約2〜3時間ほどです。
治療の内容や費用に患者さんが十分に納得できたら、手術を行います。通常の包茎手術であれば40〜50分で終了し、当日にそのまま帰宅できます。
※カウンセリングや術後の説明などを含むと約2~3時間ほど要します(個人差があります)
上野クリニックでは、全国15ヵ所のクリニックで常に医師が在駐し、24時間対応のケア体制を整えています。
上野クリニックでは、男性専門院として勤務している全員が男性スタッフであり、プライバシーの徹底保護も行うなど、患者さんが安心できる体制を構築しています。
この記事では、包皮の癒着と包茎の関係、また亀頭包皮炎や真性包茎の治療法までを見てきました。ペニスに関する悩みはなかなか人と共有しづらいものですが、包皮の癒着が気になった場合は、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の監修医師
東京上野クリニック上野本院院長
約28年間、包茎専門として経験を重ね、およそ1万5千件の手術をしてきました。
その、豊富な実績により、どんな症例でも対応できる包茎手術のエキスパートです。
是非一度、無料カウンセリングで直接お悩みをご相談ください。患者様がご満足いただけるご提案をさせていただきます。
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