





コンジローマ(正式名称は「尖圭コンジローマ」)とは、わかりやすく言うと”ペニスや肛門の周りにイボが発生する病気”。性行為によって感染する「性感染症」の1つで、2002年に発表された「日本における性感染症サーベイランス」によると、全国で約3.9万人もの患者がいるといわれています。
性的活動が盛んな10代後半~30代、特に20代で感染する人が多く、ウイルスに感染してからイボが発生するまで3週間~8カ月(平均3カ月)かかるため、感染源を特定することが難しい場合も多々あります。
コンジローマは放っておくと、イボが増殖するだけでなく、悪性型のHPVが「陰茎がん」を引き起こしたり、免疫機能が低下して「HIV」など他の性感染症にかかりやすくなる…といったリスクもあります。
さらに性行為を通じてパートナーの女性に感染させてしまうと、その女性にも「子宮頸がん」やHIVなどを発症するリスクを負わせることになるため、早期治療を行うことが大切です。
思い当たる節があったら、早急に医療機関で受診するようにしましょう。






コンジローマの原因となる「HPV」というウイルスには、良性型と悪性型があり、コンジローマの場合はほとんどが良性型です。
しかし、稀に悪性型のHPVが検出されることがあるのも事実で、これは「陰茎がん」を引き起こす原因になります。
陰茎がんとはその名の通り、陰茎の皮膚や組織内に発症する”がん”の一種で、腫瘍が包皮の内側に当たる亀頭にできやすいため、発見が遅れることも珍しくありません。
また、発見しても恥ずかしさから病院を受診するのにためらいが生じ、放っているうちにリンパ節に転移して手遅れに・・・といったケースもあるので、要注意です。

イボができる場所は、男性の場合は主に亀頭の先端や亀頭の下にあるくびれた部分(冠状溝)、包皮の内側・外側、尿道口、そして肛門の周りや内部などにも発生するケースがあります。
イボの色は白やピンク、茶褐色などさまざまで、大きさは大体1~3mm前後。
痛みやかゆみを感じることはほとんどなく、イボをうっかり引っかいてしまったりすると、数がどんどん増えて患部が広がったり、イボが固くなってカリフラワー状のしこりになる危険性があるため、放置しておくのは大変危険です。

コンジローマは「パートナーも3人に2人の割合で、9カ月以内に感染する」といわれるほど、感染力の高い病気です。
HPVに感染したからといって、必ずしもコンジローマを発症するとは限りませんが、それでも医療機関でコンジローマと診断された場合は、念のためにパートナーにも受診を勧めてください。
女性がコンジローマを発症すると、主に大小陰唇や腟前庭といった性器の外側、膣や子宮頸部など性器の内側、尿道口、肛門の周囲や内部にイボやしこりができます。
パートナーへの感染は、コンドームを装着することによってある程度は防げますが、ペニスや肛門の周囲に疾患が見られる場合などは予防し切れないので、注意が必要です。

これは他の性感染症にも言えることですが、女性がコンジローマの治療をせずに放置していると、不妊症の原因になってしまいます。また、妊娠中の女性がコンジローマを発症すると、出産時に産道で赤ちゃんにもウイルスが感染し、母体と同様にコンジローマを患ってしまう危険性もあるのです。とくに赤ちゃんの喉にウイルスが感染してイボ(多発性咽頭乳頭腫)ができると、窒息したり、将来“がん”に変化する可能性もあるので要注意。
妊娠中は免疫力が落ちており、さらに性器の血流が活発化しているため、普段よりもウイルスに感染しやすい状況にあります。
パートナーはもちろん、生まれてくる子どもを守るためにも、コンジローマの感染は絶対に防がなければなりません。


まずは早急に医療機関を受診しましょう。
コンジローマと診断されたら、担当医師より治療方法について説明を受けることになるので、疑問点や不安に思うことがあれば、遠慮せずに質問するようにしてください。
ひとくちに治療といっても、その方法はさまざま。自分にもっとも適した選択をするためにも、納得するまで説明を受けることが大切です。

コンジローマと診断されたら必ず治療を受けて下さい。
コンジローマの治療方法には「薬物治療」と「外科手術」の2つの治療法がありますが、より短期間でコンジローマを治療できることから、上野クリニックでは主に「外科手術」による治療を行なっています。
「外科手術」は電気メスをつかった焼灼手術で、“小手術”あるいは“日帰りの手術”として行われるため入院の必要はありません。

※ 症状によって様々なため、医師や薬剤師に実際にお聞きください。


コンジローマは治療しても他の部位への接触転移が多く、「約25%の人は3カ月以内に再発する」といわれるほど、再発性の高い病気です。イボがなくなったといっても、それはただの潜伏期間で、時間が経つと新たなイボが出現する可能性も充分にありえるので、油断してはいけません。
治療開始からだいたい3カ月間は、定期的に医師の診察を受け、再発していないかを確認してもらう必要があります。完治するまでは、アフターケアも疎かにしないようにしましょう。
















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